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ついでにいうと
ブロイラーは誰かね

月遅れのの週刊誌を見ていたらファミレスにも食材の原産地表示をさせよとかいうてるが、こういう事をいくらつみかさねても、「消費者教育水準」が今のままではいくらでも問題は起きる。

アマゾンから日本のニュースを見てるとクビを傾げることが多いんでつい言ってしまったが、補足しておこう。もともと地鶏かブロイラーか、なんてことはわしが日本を出る頃、つまり30年前誰も問題にしなかった。だって当時の田舎のオトナにとっては「地鶏」しかいなかった。(都会だって似たようなもんだ。サザエさんの漫画にでてくるだろう、ニワトリをサザエさんが追いかけてるシーン)だから、みな味を知っておったのだよ。ところがそういうオトナはみな爺婆になって呆けるか、あの世にいってしまった。

で、そういう舌でも安心なブランド化が必要だというのでJAS規格の「地鶏」っていうのができて、今回の比内地鶏なんかもそうなんだが、しかし、この規格で育てたらブロイラーの倍以上の値段になる。当然だ。だってブロイラーは元々コスト低減だけを目的につくられたんだ。だからそうでない、足で明るいところを歩いたりする「地鶏」は当然、コスト的に元にもどるわね。それを「安く買える」というのはあり得ない。あったらウソだ、と思う。それが常識だ。少しでも生産者と流通
の仕組みに思いを馳せたら明白なんだがな。ここがわからないで「買ってだまされた」というなら消費者自身がブロイラー化している。ホンモノのゼニはろて偽物のゼニと交換したという「円天」の被害者とさしてかわらんぜ。

食肉偽装問題、というのは実はウソをついた生産者の問題、というより無知なまま欲張りな消費者側の問題でもある。が、これはあまり指摘する人がおらない。マスコミは少数の生産者の悪口はいくらでも書けるが、圧倒的多数の消費者、に対して「実はあなたの方がバカだ」とは書けない。客をバカ呼ばわりは資本主義の法則によってできぬ
こともまた明らかだからマスコミが悪いわけではない。世の中の「世直し」をマスコミに期待するならやはり読者のブロイラー化ではないかね。

念のためにいうておくと、ホンモノの比内鶏は野鳥というか、野鶏に近いから年に数十個しか卵を産まず、おそろしく繁殖率が低い。で、これのオスをつかって毎日産卵するふつーの鶏との間に混血をつくってつくったのが比内地鶏。オスは数十羽のメスに種付けできるからね。つまりは合鴨だ。「比内地鶏」もそれ。

だが、実は今の日本で消費されている「地鶏」なるものはホンモノは約15%ぐらい。実はこっちのほうが問題でね。生産現場はトシよりばかりで、生産能力が枯渇しているんだな。そこへもってきてホンモノの味をしってるやつがおらんから、密告以外にバレない、という仕組みになっている。

それがあちこちで、バレバレ、になっているちうのは日本社会そのものがなんか大きくかわって来ているようだな。これはチクリだろ。裏切りだ。ニンゲンとして下品なことだ。これを「内部告発」と称揚して、あたかもいいことのように書いているマスコミもあるが(そりゃマスコミにはメシのタネが天から降ってくる、わけだからな)、わしはこっちのほうが偽薫製の鶏肉などよりよほどコワイ、日本人の品質劣化だとおもうがな。(わしがアマゾンで組織的タワー泥棒なんぞにとんでもない目に遭ったのもこんな連中がからんでおるような気がする。ま、この話はそのうちに)

日本でもサシ合うチャンス、なんてのはいくらでもあるから、まだまだこの種の話は続くだろう。でも、いくら続いてもどのみち15%の地鶏なんだからキミが食えるチャンスはそう増えない。85%の偽物を喰うチャンスは相変わらず多い、とおもったほうがええ。
どうしても喰いたいヒトはアマゾンに来て養鶏でもやったらどうかな。空き地はまだまだある。
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