アマゾンタワー観察日記

橋本捷治 

2001年7月20日午後、今年最初のアグリアスが 出た。アグリアス・アミドン♀。 21日には第二のアグリアス。クラウデア♂がわがタワーを表敬訪問してくれたのである。なんのことかわからん?そういう人は気にしないで。つい嬉しくて自慢したいのだ。イヒヒヒヒ。23日は2種類のアグリアス。 いづれも数日前出たアグリアスと同一個体と 思料。 また、昨日はシッポの長いトンボが産卵する 決定的なシーンを約30分にわたってビデオに 撮影。 トンボにとっても産卵は大変な作業と見えて休み休みで見ていて痛々しい。日本の「構造改革」もかくや。

 一般向きにはおもろしろい写真がある。これは去年、日本からわしのとこへ遊びに来た関西の大学生と自称するパンツをはいたサルたちだ。サルたちは木登りの術を研究しておるそうで、日本の大学も変わったものだ、と感心したのだが、変わったてるのはこのサル諸君だけだそうで、別 に大学がかわったわけではない、と説明を受けて残念だった。このほど写真をおくってもらったので、アマゾン博物館東京連絡所でhpにアップするようにたのんでおく。

 

ふう、昨年のアグリアスの成果はすべてパソコンに入力が済んだわい。 1975年にアマゾンに出発するにあたって2万枚の情報 カードとカタカナタイプライターを用意したときのことを思うと夢のような時代じゃ。 タワー、データーロガー、パソコン、デジタルビデオといまや国立大の農学部の研究室の レベルははるかに超えておる。成果の方も予想以上に アグリアスがタワーのすぐそばに出現しよってまずまず の出だしだわい。 昨年集めたデータをなぜ発表しないのか? 

 それはじゃ、昨年は 異常気象であり、また、予備調査にすぎぬわい。 本年の気象状態は平年並みというので期待しておる。 自然あいてのもんだからな、 とはいえ、せっかく毎日10人ぐらい当ホームページをみにきてくれてるのに、もっとサービスせい、と東京がいうし、あまりのんびりしているとお迎えがきちまうから 今年は6月から毎日観察日記をホームページで公開する予定じゃ。 それまでは見に来ないでよろしい。(3/4) 橋本捷治

 

こりゃいかん。どなたかMacintoshのモデムの設定方法をごぞんじないかな

 いつまでもカミサンのWinを借りているわけにいかんので、Macintosh用のカードモデムをせっかく、日本から送ってもろたけど、Xircomとやらもアイワのモデムも全てわがG3Macintoshノートブックにつかない。

 だいたい、わしの30年来の友人だから、昔の貧乏時代のクセが抜けないで、秋葉原の中古屋で一番安いのをこうておくってきおった。モデムの形式が選べないのだ。わしはITなんぞようしらん。おまけに送ってくれた元Mac通もケシカラヌことにWinに鞍替えしてしまって、さっぱりわからんようだ。

 わが友、Winの天才エリカ嬢もMacintoshには及び腰。 ここでMacがメールに使えないと、いままで孤塁を守ってきたわての面子が 丸つぶれじゃ。ニョウボ、息子がせせら笑っている。 まあ、そんなことはどうでもいいが世界を相手にしているので両方使えた方が 何かと便利。 50を過ぎると余分なわずらわしさに費やす時間が惜しい。 そこで間違いなくノート・マックG3に使えるモデムを再び送ってくれるようにたのんではいるのだが、どうもわが日本事務所はたよりにならん。で、どなたかMacintoshノートブックに、カードモデム、それもコントロールパネルの初期設定にでてこないカードモデムをMacintosh G3ノートに接続する方法をご存じないだろうか?

 そもそも、アマゾンも遅ればせながらIT革命の波が押し寄せつつあるのだ。 すでに市内はケイタイは3社が競争中。衛星を使ったケイタイも来年3月から稼動。 これを使えばインデオ部落からでも通話が可能。すでにインデオが使用している 販売広告が登場。ブラジルは広いので従来のケイタイは市街地のみでちょっと街を 外れるとほとんどつながらないので、これは急速に普及するにちがいない。

  現在は機材と回線登録が8万円で1分間240円位だが、1年以内に半額以下に なるだろう。 普通の電話もすでに民営化され、また近く第二の電話会社が進出するため、ISDN も使えるようになった。また来年早々、通信速度を上げるため、まもなく 112Kのモデムも使える。

 にもかかわらず、東京から送ってきたのは、33kだもんなあ。

 ま、とはいえ、アマゾンの人間がそのスピードについていけないため、回線工事中1週間から 10日位、電話が使えなくなったりすることはしょっちゅうで、またケイタイを買うからと 電話してもすぐ来るはずのセールスマンが1週間から10日後に来ることはあたりまえ(^^)。半分位は忘れて、再三電話してようやく来る。

 今年女房が車を買ったが待つこと3ヶ月痺れを切らして解約を申し入れたら、車種変更 をしてようやく1週間に届いた。 役所の各種申請等もほとんどインターネット化して、それ以外では受け付けないようになってきたが、顧問税理士によるとオフィスボーイを使って役所の窓口に申請書類を 持っていったときより、却って決済が遅くなっているとのこと。 何故なら、役人がサボっていてなかなか返信メールが返って来ないから。

どうやら、ゆっくりとおおらかに流れる大河アマゾンを見て暮らしていると、人間もその 影響をまぬかれぬ。

 というわけで、Macintoshの達人がいたらひとつご教示いただければありがたいのである。
 

アグリアスのシーズンもボチボチ終わり。
12月末と3月に少しチャンスはあるが、本格的になるのは来年6月 から。成果はおおいなるものがあった。が、体力、気力、知力、金力を大いに消耗、先週はシーズンもボチボチ終わりか等と考えていたら気力がプッチンして一気に過労が噴出して風邪にやられて、3日程寝込んだ。心は少年でも体力は紛れもなく老年じゃあ。
アグリアスは3種類10頭が18日登場。5〜6分の日もあれば、2時間位遊んでくれる日も有った。サンパウロから来た子供が手でつかまえちまったのには驚いた。
タワーの上で4回観察し、2回は大いにタワーが役に立った。
男性用腕時計位のアグリアスのハネがコンバータアー付きのビデオで撮影して、後でテレビで見るとウチワ位に写るのでいろいろなことが分かりつつある。
6亜属に分けられたアグリアスのうちアミドンというアグリアスは横から見た場合胴体の模様も重要である。これに関しては100年以上に渡るアグリアの研究史のほとんどが乾燥された標本で行われており、ここ10年は生態写真も出回るようになったがなんといっても、日本の技術、デジタルビデオの勝利。証拠がそのままあるんだから論争などにならん。圧勝である。
非常に面白いシーンを何回も映像に収めた。これをみながらゆっくり半年かけて次のシーズンに備えよう。いずれ、当ホームページでも仰天画像を公開したいが、だいぶん先のことになるのであしからず。

なお、悪いけど、諸氏の問い合わせには応じられない。理由はわしの古Macintoshパソコンがいかれた。新Mac−g3は少数はでサンパウロまでいかないとブラジルで使えるモデムがない。これは女房のWindowsを借りてやっておるが、ゲームに夢中でなかなかかしてくれんのだよ。もともとは資料整理の手伝いに必要という理由で購入したのだが...、まあ、博物館をほっぽらかしてチョウチョに狂っていたのだからあまりつよいこともいえんのでな

              (11/12)

アグリアスがわんさかわんさか♪イェーイ(^^)

ご無沙汰の限り。そろそろ今シーズンも終わりで報告を。

10月は何度もアグリアスが出現。
8月中旬、こちらに戻って以来、朝8時半博物館発タワーへ、夕方5時、6時に帰宅夕食後、フィールドノートと撮影した映像をチェック及び整理。9時にはバタンと就寝と言う日々を土曜、日曜、祭日いっさい関係なく続行。恥じ欠く、義理欠く、商売欠くを承知の上で・・・・・。8月より、5キロ体重が落ちた。

過日、池本元光君の後輩で現在ペルーのリマに住んでいるA君が案内してきたマッサージ師によれば、[あなた気力でタワーに登っている。無意識のうちに体は怖がっている」といわれた。さも有りなん。

 9月18日サンパウロのNさんが40メートルのタワーに登る。その折、息子のカズオ君(17歳)が現場についてまもなく「おじさん、このチョウなんていうの?」とタワーのすぐそばの寄せ餌のバナナから手で掴んできたのがなんとアグリアスのオス。彼の目にもアグリアスはインパクトのあるチョウに見えたのだ。


 羽の傷により個体識別が可能なため、同一個体が何度か現れていることも確認。今まで目撃されたアグリアスのうち半数近くがタワーの15メートル以内。10月18日は昼飯から帰るとなんとタワーにアグリアスがとまっていた。撮影準備中に近くの寄せ餌に移動する。タワーの上でも数回目撃できた。かなりの事がわかりつつあるが、同じことを数回観察出来ないと発表出来ない。

 8月22日に雷でわしのパソコンがパンクして以来ほってあるのを何とかせねばと考えている。 

 とりあえず、先週より女房のパソコンにアグリアスのメールアドレスを同居。8月23日〜10月9日の着信メールは 時効で全てぱー。もっと早く気が着けば良かった。

 症状は、ノートG3がつなげない。問題点はまずメールをつなぐと最初から受信が完了するまでピーピーなりっぱなし。5〜10回に1回位しか接続出来ない。Outlook Expressは受信トレイしか表示出来ない。解決方法として再インスツールとPCカード型モデムをサンパウロのマックショップで買おうとしているが、Winとちがってサンパウロまでいかないとダメなのか。

 そのほか、シーズン終わりには、タワーのエレベーターが動かなくなって、日本から急遽部品取り寄せ。エンジニアの手によって部品の交換完了。テスト前に電圧をチェックしたところ、何と245ボルトもあったため、あわててテスト運転を中止して、本日電気屋を呼んでトランスを調整するよう手配をして現場に行き念のため、配電盤に電圧計を取り付けたところ、今日は210ボルト。

 安心してテストしたところ、全て順調に作動。午後、電気屋が来た折、改めて電圧計を見ると通常の220ボルトに戻っていました。電気屋(電気会社とは別、トランスを取り付けた個人の会社)の話によると、今月始めこっち方面の送電線の改修工事が行われ、全体に電圧が上がったため、似たようなケースが何度かあるとのこと。いままで月に1度位電圧が低くリレースイッチが震えて電源が入らなかったことがあるが、今後はなくなるとのこと。取り外した部品は一部黄色くなっていたたけでベークライトが熔けているというエンジニアの話は少々オーバー。原因はたぶん送電ミスにより稼動中に250ボルト位の電気が流れた可能性が大。こちらの電力会社のせい。

 昔、結婚する前、やはり送電ミスにより110ボルトのところに220ボルトが一瞬流れ、10数個の水槽のフィルターのモーターが全部焼けた。また、数年前ある地区でやはり異常電圧が流れ100軒位の家のテレビや冷蔵庫が一瞬のうちに焼けて問題になった。博物館の電話はここ40日のうち10日もつながらん。何度クレームの電話をしても埒があかない。発展途上国においては日常的なこと。なに、アグリアスさえいればこっちのもの。艱難辛苦も蜜の味(^^)

         2000.10.29      ハシモト

10月に入ったら、アグリアスが3日といわず飛びだす。毎日タワー通い。ここ5日は連続して出現。昼飯を済ませ現場に戻るとタワーの5メートルに止まっていた。生きててよかったぜ。

 あまり興奮してタワー操作を間違えたかチェーンブロックがいかれてしまった。ブレーキがかかっていたのに無理にスイッチをいれたらしい。早速愛知タワーの社長にSOS。電子メールは便利だ(10月19日)

わがタワーに住み着いたコウモリの写真を掲載したら「調べてみたところ、小コウモリ亜目サシオコウモリ科のヒメシマサシオコウモリ(Saccopteryx leptura)に似ているようです」と四川から帰国したコウモリの会の水野事務局長よりメール。インターネット時代はありがたいですなあ。チョウチョ以外に蜻蛉も甲虫も動物もいっぱいいろいろおるけど、さすがのわしもよくわからないのが多いので多方面の専門家歓迎。8月下旬にはイグアスで世界昆虫学会があり、その帰路立ち寄ってくれる人たちも20余り人こられるので楽しみじゃ。8/15

8月10日

ちょっとヤボ用があってフィリピンに行って来た。

べらぼーに忙しいスケジュールであったが、しっかり、キシタアゲハをみてこれた。ほんの半日しか暇がなかったのであるがね。

ところで、タワーの方は相変わらず、平年気温より1.5度低いのが災いして、チョウチョはいまいちでてきてくれない。ま、気長にやる。日本に木登りマシン?を注文。

たまにはサービスで写真をおみせしよう。

 上はむろんジャングルの中の文字通り、ベースキャンプ。この一角だけはムシどもに来てほしくないが、フシギにくるんだな、これが。やれやれ。しかし、日本の人が思うよりはるかに快適だ。最近数年の東京の夏のほうがよほど蒸し暑く、不快だ。

これはたんと、わがタワーにすみついた蝙蝠。全長3センチぐらい。コウモリの会の水野氏へのプレゼント。もっとも四川省からはみえないか。

下はフクロウに似てることからフクロ蝶とよばれる蝶。大型である。写真はほぼ実物大。こんなのはゴロゴロおるんだが、アグリアスはただ1度しかみかけないね。



7月28日

ついにアグリアス出現。30度を超えるアマゾン。とはいえアマゾンは例年より涼しい。もっとも日本の方が暑いらしいが、タワーに登ってまつ。50日。昆虫にとって、1,2度の気温差というのはたいへんなんで、アグリアスもでてこなかった。で、ここ数日、やっとアマゾンらしくなってきた、とおもったらタワーの西方40メートルのエサ場にアグリアスがついに飛んできた。それも雌である。諸氏の協力に深く感謝する。

いよいよ、7月のシーズンである。続けて毎日タワーに昇っている。
すでにタワーの上で200時間位すごしていりが、まだアグリアスはちらりとも
みえん。1000時間位のうちにはなんとかなるんじゃあないかな。

日本にキャノンの16万円の双眼鏡を注文。
今使っている旧型でカメラのF2、600ミリの望遠レンズに相当が今度の新型はF1.4、800ミリに相当する。

たぶん1キロ先の人間の顔の表情が読めるはず。

s先生夫妻も一緒で、チョウチョだけだと朝9時頃から午後4時頃までだが、

先生が日の出を写したり、夕焼けを写したりしているので、

なんだかんだいいながら毎日10時間ぐらいタワーに昇っている。(7/10)

4月9日の日曜日、久々の快晴のもとにタワーに昇りました。
珍しい猿のつがいを見つけ(後日、種名を連絡します。)
興奮して、タワーを伸ばしたり、縮めたりしているうち、操作ミスに
より、タワーの上で操作するリモコンのケーブルを切断してしまい、
40メートルのタワー上より、自力で降りてきました。
今日現在も両腕の筋肉が引きつっています。
本日、新しい研修生が到着。
天気も回復しつつあるので、これからが楽しみ

3月某日

毎日、どなたかしらないがホームページをチェックしてくれているらしい。残念ながら、ここ数週間毎日雨で一度も昇っていません。
何度かタワーの下まで行って帰ってきています。
長期予報によるとエルニーニョの兄弟分のエルニーニャの影響とかで
5月までラテンアメリカは雨だらけのようです。もっともアマゾンは
6月の初めまで雨期ですが、例年よりかなり雨量が多い。
ともかく、3月中は例年もっとも雨が多い時期なので当分あきまへん。


1月31日予定通り帰国。
タワーの電気工事が完了していないので、がっかりしていたところ
2月2日朝、ようやく昨日工事完了の電話を受ける。
その日の午後、早速現場に確認に行くが、100日近くほっておかれた
引き込み線は延びてきた木々の枝や葉っぱに覆われており、通電出来ない
状態なので、(引き込み線は裸のアルミ線)通電されておらず、
数日後、脚立の上に載りながら4メートルのグラスファイバ−の先に取り
付けた高枝切りハサミで600メートルに渡って、電線に触れたり、
巻き付いている木の枝やツルを一日掛かりで取り払い、夕方ようやく
通電。しかし数日の間に、数千匹の蟻がブレーカーに住着いて漏電を起こして
いたり、600メートルの間に電圧降下を起こしており、本来、220ボルト
あるべき電圧が、190ボルト前後しかないため、タワーは動かず。
8日に行われるべき電圧調整が再三電話を掛けて、昨日ようやく完了。


本日2月14日、よりようやく順調に作動しだす。
本日よりやっと観察を始めるが、雲厚く、風強く昆虫類は活動せず。
11時過ぎ、雨が降ってきたため中止。
明日もタワーの上の予定。
                   


昨日曜日、タワーから1キロちょっと離れたところで、41年百姓をしていて、
この辺りの自然に詳しい佐藤さんと一緒にタワーに昇ったところ、今回、41年
にしてはじめて(小生にしても初めて)という鳥を2種類目撃。
雨模様の為、写真は不可能だったけど。まずはさい先の良いスタートを切った。

ここで作戦のおさらい。「3オン・ツーパット」作戦なのである。
この図の「?」のところのどこかに、あのアグリアスの繁殖する木がある。
それは、過去にこの付近で何頭もとれているからほぼ確実である。そして
このロケーションのいいところは東西南北、広いとはいえ、それぞれ開墾されたりして無限の広さ、ではない。

つまり、この奥へ奥へと塔を毎年移動していくなら、いつかはかならず、見つかるということなのだ。

 おそらく、この1年で、蝶がどの方向からくるか、検討をつけて、来年、その方向へ塔を動かす。なんなら一号タワーも動員して、2つのタワーで追うことも可能なのだ。まず、これで3年ぐらいでだいたい絞り込めるとおもう。そしたらそこに2本のタワーをもっていってしまうのだ。まあ、ながくて5年はかからないだろう、とおもう。ふふふ。

 (つづく)