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 アマゾンタワー計画
について
二十一世紀へのメッセージ
橋本捷治
○蝶マニアならずとも、心をひかれる熱帯アマゾンを代表する華麗なる蝶、アグリアス(ミイロタテハ)をしってるかな?
この蝶はジャングルにおいて、決して少なくはありません。しかし、30メートル以上ある樹の上を飛ぷため、観察したり捕獲することは非常に困難です。この蝶は何ゆえ、高いジャングルの上を飛ぷのだろうか?
○コノハチョウ(木の葉蝶)は、生物の教科書によれば、木の葉にカモプラージュして、敵の目を逃れて生きていることになっていますが、もしそうであるならば、もっと沢山いていいはずなのに、ジャングル内では非常に少ない。何故だろうか?
○ある種のツノゼミは、通常、1メートル以下のジャングルの下草で生活していますが、ある日忽然と姿を消してしまいます。どこに行ってしまったのかと良く探すと、5,6メートルの樹の上に見っかります。なぜ樹に登るのだろうか?
○一年中暑いアマゾンのジャングルにも乾季と雨季がありますが、メタリック・ブルーに輝くモルフォチョウは、乾期にも雨期にも飛んでいます。それでいて一年中飛んでいる訳ではありません。この蝶の周年経過はどうなっているのだろうか?
現在この質問に答えられる人間はいません。
近年、地球の環境間題の一環として、世界的に熱帯雨林への関心がたかまり、その保護が声高くさけばれるようになってきました。
1992年のリオデジャネイロ環境会議を前後して、「一体全体、人類は熱帯雨林やアマゾンの事にっいてどの位知っているのか」ということの見直し作業が行われましたが、その結論は、「ほとんど分かっていない」というものでした。特に地上30メートル以上の林冠部に非常に多くの新種がいることが判明した為、世界中の熱帯雨林に火の見ヤグラのようなタワーを建てて調査が始まりました。アマゾンにも昨年、先進国の人々によって数基の調査タワーが建ちました。
自然と共に生きてきたアマゾンの住民の間には「森の精・クルビーラ」伝説(人間も動物も植物も森の精に救って生かされている自然の一員である。それを忘れて人間が欲望の赴くままに、自然から略奪したり、自然を破壊すると森の精の天罰が下るという言い伝え)があり、自然に対して非常に謙虚です。自然から隔雌された都市というアスファルトジャングルに住む先進国の人々は、ともすれば、自然はか弱く保証すぺきものと思いがちですが、実際の自然は強靭で偉大です。
当博物館はクルビーラ精神にのっとり、今年中に何としても独自の調査タワーを建てて知的冒険を行い、その緒果を二十一世紀へのメッセージとしたい決意です。皆様もぜひ、ご協力、ご参加お願い致します。
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