ぴうん計画


虫キチの世界

 あんたが虫とか生物にくわしいムシ屋なら、このページはとばしてくれ。初心者にもーれつにわかりやすくムシキチガイの世界を説明する。

 新種を見つけることは、虫屋の未果てぬ夢なのだ

 夢というのは興味の無い人間にとってはアホなこと、でしかないが、およそ日本に昆虫マニアはざっと2万人おる。熱帯魚が10万人かな。その連中にとってだけ意味がある。

 わしのような虫屋でいえば、日本だとチョウチョが1万人以上、甲虫、つまりカブトムシ、噛みきり虫、オサムシがつづく。変な虫、たとえばサナダムシだのノミ、虱などを収集しておるアマチュアはまずおらない。それはプロが「研究」するものだ。

 ついでにいうと、女で虫を集めているひとは日本には有名なところで、2人しかいない。もうこれは「希少生物」じゃな。なぜかは、謎じゃ。ヨーロッパにはかってフルニエ伯爵夫人などという大女傑がおって、アマゾン探検家を自分で雇って歴史になお残し、なお、世界で一番美しいチョウチョには彼女の名前がついておるが、これは例外中の大例外。たいていは女性は、特に学校の女センセは虫屋の世界の天敵のようなもので、日本でも増殖してしまって、少年達の生物への夢の土壌をみごとに破壊してくれておる。


あ、つい脱線したが、さて、この世界でもっとも名誉あること、というのは新種をみつけて自分で名前を付ける、ということなのである。

 考えてもみやんせ。この世界に自分が最初に発見して、それに自分や彼女の名前をつけることができて、その名は永遠に記録される、というのは考えるダニ愉快ではないか。

 ただし、ダニの新種に彼女の名前を付けて、彼女が喜ぶか、といえば、それはムリであろう。やはり、きれいなチョウチョとかにつけてはじめて彼女も喜ぶ。というわけで、数百年、世界のもてない虫屋がチョウチョをおいかけてもう残念ながらあらかたつけられてしまった。美しい鳥、なんかもおなじである。


 なにがなんでも新種の虫、ならいい、というならトビムシなどというのがいて、これなら、スコップいっぱいの土の中に何千匹もいるから、すぐ「新種」はみつかるが、そんなもんに自分の名前つけるアホはさすがに、キチガイの虫屋にもおらん。
(どうしてもつけたければ、東京都立大学にいけばええ)

わしの狙いは無論、そんなこっちゃあない。せっかくアマゾンにおるのだからな。


97.10.21

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