Amazon辛口相談こーなー  3


木村くんからまた質問をもらっていたのだが、メールサーバーがいかれて、わしもあきらめてみなかったので、12月にもらって返事が4月に答えてしまうことになった。
まあ、ブラジルペースだが、返事をもらう方は日本人だから気の毒なことをした、とはおもっている。



INET GATE xyz@pd.highway.ne.jp 1998/12/16 20:09
題名:関西大学探検部 木村幸司

 前回メールを送らせていただいた木村です。お忙しい中、ご返答ありがとうござい
ました。アマゾンタワー計画の新しいページを拝見させていただきました。世界各地
の熱帯林でいろんなタワーが建設さていますが、僕も一度登ってみたいものです。

 今回のタワーの説明の中で風の揺れや、倒木の対策としてタワーに伸縮機能を持た
せていましたが、林冠活動においてアマゾンの熱帯林は風の影響が深刻な問題なので
しょうか?
 私達の今までの方法論は登山用のロープを「ボウガン」で矢と共に発射し、「地上
の人間」と「樹上の人間」での分担作業により林冠部を往来するというものでした
が、今回は「地上に降りなくても良い」方法論を作り上げようと考えています。ヘリ
ウムガス式の小型バルーンラジコンを用いて、樹上だけで活動をしたいのですが、飛
行船は非常に風に弱いので…。

 また、僕達は手製の「吊り下げ式樹上テント」(2m四方)というものを作成して
その上で食事、睡眠、排泄を可能にし、実際にマダガスカルではその上で30日間を
過ごしました。僕達の方法論の「売り」は、「低コスト」、「簡単」、「研究地の移動
が容易」、「小人数での研究が可能」であり、つまり、タワーなどの腰を据えた計画
では不可能な、ゲリラ的な林冠観測が可能なことです。「樹上テント」は折りたたみ
が可能で、樹上で組み立てることができ、2メートル四方のしっかりとしたプラット
ホームを確保できます。
 このような方法は、専門家の目から見れば林冠調査において有効なものなのでしょ
うか?僕達は文系学生の集まりであり、詳しい知識を持っていないので専門家の方の
意見に飢えています。
「タワー計画では不可能なこと」、「林冠部で最も要求されていること」、「これが
できたらすごい!」など、何か良いご意見、アドバイスがありましたら、ご返答頂け
たら幸いです。
 僕の夢は「猿に追いつく」ことです。樹上で猿を見つけたらその猿をどこまでも木
の上を移動して追いかけていきたいと考えています。残念ながら現段階ではナマケモ
ノの行動域をカバーするのがやっとのようです・・・。
 だらだらと、書いてしまいまして大変申し訳ありませんでした。この辺で失礼させ
ていただきます。




Shoji Hasimoto
Rua dos Fleres 348,Conj.Tiradentes
aleixo,Manaus, AM, BRASIL
関西大学探険部 木村孝慈様
返事が大変遅くなってしまい、申し訳有りません。
さて、お問い合わせの件ですが、貴君達の方法は、
簡単かつ安価で出来るため、現在、若手のカメラマンや
鳥類学者によって、アマゾン各地で行われており、
当地のテレビにも再三、ニュースとして登場しています。
まさにサルの目線でアマゾンのキャノピー(樹冠部)を研究観察するのに
ぴったりです。ブラジルでは女性研究者の利用も少なく有りません。
当博物館のタワーはアマゾンのキャノピーを鳥の目線で観察し、かつまた
ときには猿の目線でも観察出来る優れものですが、基本的には
人間の目線で定点観測しようというものです。
すでに樹上生活を経験している貴君達には、すぐご理解出来ると
思いますが、当博物館のタワーは、キャノピーをグリーンに立った
ゴルファーのように見下ろそうという方法です。
どちらが優れているかではなく、当博物館の研究目的のために
必要だったとしか言い様がありません。
サルになりたい気持ちは非常に良く分かりますが、サルになって何をするかの
目的意識を持たないと、単なるターザンごっこに終わります。
          1999.04.24   ハシモト



差出人 : "Koji Kimura" <xyz@pd.highway.ne.jp>
宛先 : "橋本さん" <agrias@mandic.com.br>
件名 : 関西大学探検部 木村幸司
送信日時 : 1999年 4月 27日 (火) 7:52 PM


 関西大学探検部の木村幸司です。先日、メールのご返事を受け取らせていただきま
した。お忙しい中のご返事、本当にありがとうございます。今回はお願いがあって
メールを打たせていただきます。
ご返事の中にあった「目的意識を持たないと、単なるターザンごっこに終わってしま
う」というご指摘を頂きましたが、ごもっともであり、私達が常日頃から頭を悩ませ
ていることです。本来であれば、何らかの研究目的があり、その研究の手段としての
方法論が必要とされますが、私たちの場合は、先に方法論(木に登る)という行為に
魅せられてしまい、その後に調査内容を決定するという矛盾が生じてしまっているの
です。その為、一番重要な、「目的」に関して現段階では、はっきりしていません。
 
 私達は、2000年の4〜6月を目処に遠征計画の実行を予定しています。アマゾ
ンのヴァルゼア林でのキャノピーでの活動を行おうと考えています。キャノピーで
「何をするのか?」という部分は現段階でははっきりとしていませんが、計画を円滑
に進める為に同時進行として今の段階で(今年の6月上旬)、現地偵察に行くことが
決定しました。
 そこでお願いがあります。本当にあつかましく、迷惑な依頼であることを承知でお
願いするのですが、私達の関西大学探検部では、何らかのアクシデントに備えて「現
地連絡本部」というものを設ける必要があります。その「現地連絡本部」を橋本様に
受け持っていただきたいのです。具体的な内容は、仮に私達が何らかの事故ないし事

件に遭遇した場合に、探検部OB会などの関係者が現地に到着するまでの間に、現地

と日本(大阪連絡本部)の連絡の窓口をしていただくというものです。もちろん、私
達もご迷惑をおかけすることの無い様に自覚を持った行動を行います。面識もない方
にこのようなことをご依頼することじたい非常識ではありますが、ご理解頂けたら幸
いです。詳しい計画書は5月の頭に送付させていただきますが(送り先を教えていた
だけますか?)、大まかな内容は以下の通りです。

期間:6月5日〜7月4日(予定)
場所:マナウスより上流のネグロ川支流域に広がるバルゼア帯
    ジャプラ川?(テフェ)周辺のマミラウア国立公園のバルゼア帯
目的:2000年実施予定の遠征計画の現地偵察
内容:バルゼア帯の偵察、テラフィルメの偵察、遠征に関する許可面での確認、現地
カウンターパート     の獲得、その他(医療機関、及び事故者搬送ルートの確
保etc)
隊員:関西大学探検部員三名

現地連絡本部を受け持ってくださるかどうかとは関係なく、私達がマナウスに行った
際には是非、橋本様に私達の話を聞いていただきたいと考えています。私達が博物館
を訪れた際には、あしらう程度でも結構ですので一度お会いしていただきたく思いま
す。ご返事お待ちします。

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差出人 : agrias@mandic.com.br
宛先 : Koji Kimura <xyz@pd.highway.ne.jp>
件名 : Re: 関西大学探検部 木村幸司
送信日時 : 1999年 4月 28日 (水) 1:59 PM



これも何かの縁です。
何とか力になりましょう。
連絡用に当方の電話、メールアドレスを使うことは
かまいません。郵便の連絡先は下記の通りです。

Shoji Hasimoto
Rua dos Fleres 348,Conj.Tiradentes
aleixo,Manaus, AM, BRASIL


ふだんわしはこんなに親切な男ではないのだが、4ヶ月メールを待っていた木村君の気の長さにブラジルに向くかもしれんなあ、とおもって引き受けることにした。なに大したことではないがね。甘ったれの臑齧り大学生などというのは昔は大嫌いだったが、研修生など引き受けるようになって、今の若者は若者の良さもみとめてやらんといかん、とおもうようになった。爺になったのだろう。が、ちゃんとした日本の若者はいつでも歓迎するから、そうこわがらんでもよろしい。あはは。
 ハシモト