4 くるぴーら・ぱわーじゃ

「くるぴーら」というのはアマゾンにつたわる妖精のようなもんでな、ふしぎな力をもっておる。
わしのタワーを建てるにあたっても、なが年、わしのすることをみておってくれたんじゃろ、いろいろかげから応援してくれておるのである。

たとえば、このじいさまは、わしがアマゾンに入ってまもなく、採集旅行中にジープが正面衝突して、あの世に行きかけたときマナウスからカミサマのような手を尽くして当時最高の治療を受ける手配をしてくれた。気にいらん相手とは口もきかん、わし以上に偏屈な爺様だが、なぜかわしを気に入ってくれた、コロニアの一世でな、わしの命の恩人なのである。

右の写真派、タワーのお披露目パーティをやったときのものだ。この右側でわしと話している人物は、マナウス邦人企業にその人あり、といわれる人物である。不景気で工場閉鎖を命じられて、現地企業に引導を渡しにきながら、生産を5倍にあげてしまった。むろん、工場閉鎖どころではない。今や、南米中に販路を持つ、ブラジルにもっともとけ込んだ日系企業と評価が高い。この成果は、むろん本社も大喜びであったろうが、それよりわしはこのひとのおかげで、現地の人間が、家族もいれて50万人もメシをくえるようになったことを評価したい。マナウスは他のブラジルの諸州とちがって、目立って売春婦がいないことで有名なのだ。それは、この人のような企業人が頑張って、多くの就職口をつくって安定させたからなのだ。

日系人、日本人というても、必ずしもどこでも移住者と進出企業人は仲がよいわけではない。このような立派な企業人と、一世の頑固爺様の双方から応援してもらえるわしは大変な幸せ者なのじゃ。

むろん、爺さまや、おっちゃんばっかりではないのだぞ。妙齢の女性もいっぱいおる。

この写真は、タワーがどんどん登っていく途中のものだ。このうれしそうな母娘もわしを応援してくれるマナウスの日本人仲間である。子どものように見えるだろうが、右側の少女は2世でアマゾン大学で電子工学をでて、今や、なんと自分がコンピューター会社の社長である。もっとも、IBMのブラジル総会かなんかでは、子どもと間違えられて守衛に追い返されてしもうたそうじゃがね。彼女がいなかったら、いまこうしてホームページを開いたり、メールをやりとりしたくてもでけんとこじゃった。

今回、タワーを建てるのを日本からわざわざ見に来てくれた、このおばちゃんが日本でわしの「アマゾン博物館認定プロポリス」をしっかり売りなさいよ、と資金を提供してくれたんじゃ。この人がおらんかったら、こんなに早く塔はたたんかったじゃろ。いま73歳だがわざわざアマゾンまできて、わしの博物館でこんな写真をとってよろこんでおる元気な、おばあさまである。この下の女性、フジちゃん(50)にいたっては、なにがなんだかよくわからないがそのパワーはタワーを建設するあいだじゅう、一行に日本食をとめどもなく提供しつつ、自分は、アマゾンの果物を10人分ぐらい食べて帰っていった。アマゾンのおおきなスイカのようなパワーあふれる女性だった。実際、似ておるじゃろが。



 タワーを建てる、というのは確かに大変なことなのだが、その土台は、アマゾンの森の砂地ではなく、このような、多数のわしを応援してくれるよき人々の心の上に立っておる、とわしはしんじておる。

さよう、アマゾンのくるぴーらの精も、そのような業績をしかとみて、わしを応援してくれておるのだよ。きっと