【蛞蝓戦争

 

6月13日 曜日 天気 { はれ} 

 

    ナメクジとのタタカイはつづく。断固、この一月、バイク昇天後やむを得ず開発した感もあるが、とにかくわが野菜とハーブの新領土を死守する覚悟なのである。

 といっても10数匹のナメクジを割り箸でつまんで踏みつぶす、なんて 白兵戦を毎晩やりたくないねえ。もう少し近代的なタタカイ方はないものかいな。B兵器は「コウガイヒル」とか「ナントカクロバエ」とかどうも気持ちよい連中ではなさそうだ。で、この際、薬剤によるc兵器を求めたい。

 近所のマツキヨにいくが、ここには直接噴射式の殺虫剤しかない。こりゃ「サーチあんどディストロイ方式」の戦闘ヘリみたいなもんだ。もうちょっとおだやかなのがいいな。で、自転車でケーヨーデーツーなるお店にはるばるでかける。園芸用品売り場にあるわあるわ。「ナメクジほいほい」式のプラスチック片みたいなの、塗って放置しておくとその上を歩いたのが死ぬとか、ナメクジの嫌う銅の皿状のもの、伐採木材チップ状のもの、直接噴射式エアゾルなどなど。

 昔なら、めんどうだ、とばかりみんな買ってしまっただろうが、なんせ最近は粘菌生活者であるから、粘り強い思考を武器にしている。さてどうしたものか。

 最初にひかれたのは、憎きナメクジどもを誘い込んで一気に誘殺してしまう「ほいほいカプセル」型である。12個で400円ぐらい。宇宙ステーションのような5センチぐらいの四角いタイル状である。これを適当に鉢のまわりにまいておくとつぎつぎにナメクジどもがやってきて昇天する、という。

 買おうとおもっていったん籠にいれたが、しかし、まてよ。いくつあれば足りるのだ。朝顔のナメクジをおいはらうとトマトに、トマトのをおいはらうとパセリに、しつこさに2階のベランダにあげてもいつのまにかよじ登ってくるナメクジ軍団を12個で全部防げるとはおもえない。では倍の24個買うか。買ってもいいけど、ナメクジだらけになったそんなトーチカ状の墓が庭に散乱してるのを拾って「プラスチックゴミ」で棄てるなんてなんだかやだねえ。

 それに考えてみると、オレはパセリや朝顔を守ればよいのであって、別にナメクジ族全体の存在を抹殺しようとしているわけではないのだよ。多分あれらは人類よりよほど生存期間が長そうだし,アメリカの3軍と海兵隊が総掛かりでも絶滅させることはできまい。

 トーチカ誘殺がだめなら狙撃か。しかし、よなよな、必殺ナメクジ殺しの殺虫剤を構えて懐中電灯もって歩き回る、なんてのも却下だよなあ。

   のこるはおとなしい「ナメクジ逃げ逃げ〜」という「天然素材からつくられたナメクジをよせつけないチップ」で、苗の周りを囲む万里の長城作戦。一袋540円ぐらいだが、この方が戦略的思考としてレベルが高い、のではないだろうか。で、それを買ってきて、レタスとパセリと朝顔の周囲にせっせと「ナメクジ逃げーにげー」のチップをばらまいて、さらにプランターの脚の周囲に銅線を3,4センチ幅にまきつけてしばらく様子を見ることにした。

 アメリカの戦争などでもそうだが、「にくさも憎し」一辺倒で独裁者や「テロリスト」を殺しても殺しても、どんどんわいて出てきて、用意した軍事セットではたりず、その何倍も何十倍も使わざるをえなくなって、戦費ばかりかかって結局、目当ては虫食いだらけで収穫も出荷できなかった、などというのが石油ねらいのイラク戦争やタリバン憎しのアフガンあたりの現状ではなかろうか。

 それに比べると、古代中国の皇帝のブレーン達が考えた「万里の長城」やローマ帝国の考えた「ハドリアヌスの長城」の方がよほど優れた防衛戦略思想だったような気がする。

  >ウラン濃縮着手を表明=プルトニウム全量の兵器化も−北朝鮮

 うむ、北朝鮮がますますいきりたっている。あれも「島根県以下のGNPの国」にいいように言われ放題で馬鹿にされとるから、ホントは国民感情としては捕殺してふみつぶしたい蛞蝓のような存在感があるなあ。だが、そう思ってはいかんのだろうな。ふみつぶし方式は一時的にすっとするけど事態の解決にはならない・・・この場合、F33を大量購入したり、自国の核開発を推進する、なんてのが「殺虫剤方式」だろうな。

では、「なめくじ逃げーにげ^」にあたる外交政策とはなんなのだろうか・・・拉致被害者は喰われたレタスの葉だとすると・・・なんてことを考える立場でなくてオラーほんとにいかっただよ。