【ホッとなイナカ

 

4月18日 曜日 天気 { } 

 

バイクのサクラ見物の翌日は、母の見舞いと田舎の家の処分のための準備にいく。きのう会ったアホ社長は、呆けた老親の面 倒をみるために、社長をやめて若いダミーに任せたというていたな。むろん社員一人のいいかげんな会社だからべつになんてえこたあないが、それでも、週2回静岡まで帰るとなれば、まんざら冗談ではなく本業にばかり集中できないのはそのとおりだろう。そこで、1200ccバイクを買い込んで通 うというのはアホ社長のゆえんだが、しかしその気持ちもわからんでもない。わしもアホやさかいな。パワーで負けるで、このアホ社長に。バイクもおれも。

 わがほうは、カミさんと二人で、さらに、母の年下の友人でかって元気だったころの母と中国やアマゾンまででかけた女傑が車で迎えにきてくれて、その元気をもらってやっとこさ、なんとか気が滅入る実家の後かたづけをすすめている。この元気部分を200万円のバイクで時速200kmでぶっとばすことによってエネルギー補給している、とおもえば・・・ま、おれも結構迷惑ばかりかけられたわけだが、許す。

 さて、栃木を越すあたりからサクラに追いついて、福島あたりは満開をちょっと過ぎたころかな。仙台あたりが満開だろう。

 この日は母の見舞いはせずひたすら家の片づけ。自分がゼッタイ読まない、とおもえる本でもオヤジの代からのそれは捨てがたい、とか、古いアルバムの写 真とか、うーん、いやはや。

 古道具屋を紹介してもらって、わけのわからんかけ軸や花瓶、などは一括処分。んなもんあったって邪魔なだけだもんねー。おっと、道具や、油断してるともってくやくそくではなかったお面 までもってっちまったので、これは電話を掛けて取り返す。なに、サンチョパンザみたいな顔つきの結構好人物そうなおっさんなので、南米製のソンブレロを進呈したらよく似合うこと。

 今回の最大の収穫のひとつは1年たった母が、精神が安定して鬱病状態がなくなって、とても素直なわすれっぽいだけの好人物になってくれていたことだ。郷里にホームを選んではじめて正解だったなあ、とおもえた。途中、毎月の訪問で一喜一憂してきたわけだが、これで3回ぐらいつづけてわりといい状態。今回は昔の友人夫婦をつれていったら、何度も昔話をしてたのしそうに、かすかに笑った表情をみた。ホッとした。