【成果

 

5月20日 曜日 天気 { } 

 

四川省の大地震の被害を一番受けたキョウ族という少数民族にたまたま知人がいて、その人は無事だったのだが、その件で北京へ飛ぶ、という沖縄の友人に、見舞いの本を託す。その1冊が萱野茂氏の「アイヌの民具」。まだ無名の萱野成年を本田勝一氏ら全国の人々が応援して自主出版した歴史的な名著。手元に置いておきたい書物だが、この際、私の手元にあるより、少数民族の代表である学者の彼に読んで貰った方が、萱野さんも喜ぶだろうし、私の元にあってもあまり役にたつわけではないし。

 壊滅的な打撃をうけたというキョウ族は20−30万人しかいないのに、その数万が死んだといわれるので、その復興は「民族の存亡」とも言える。その点でアイヌに似ているんだな。で、道路や学校の建物などはいずれ再建されるだろうが、今回の災害でひょっとすると、その民族の文化的部分とでもいうべきあたりが、高山植物の群落がふみにじられたような被害を受けた可能性がある。その場合、復興には何十年もかかるだろうし、ひょっとすると失われてしまう部分もあるかもしれない。

 そのような文化の危機に目配りしていくリーダーが必要で、おそらく知人はその役割を担うだろう。その為のエールだ。なぜ、アイヌ復興に生涯をかけた萱野氏が、民具収集を重視したかがよくわかる。もう一冊は木呂子敏彦氏の「鳥の眼みみずの目」。どちらも広い中国に1冊ぐらいあってもいいだろう。

 と、かよわい女性に重い本を2冊も持たせるんだから、昼飯ぐらいはおごらないと。というので羽田のレストランで昼飯を食ったが、いやびっくり。とんでもねー値段で、ゼンゼンうまくねー。1700円もだして材料かって自分がつくったら、数倍うまいのを10人前ぐらいつくれるぜい。こう思えるようになったのがこの数ヶ月の「主夫」修行の成果 だなあ(^^)。 外食、というのをする気がなくなるんだねえ。いや、ほんとうに、で夜はNHKの料理番組で納豆料理などを感心して見ている(^^)。われながらかわったもんであるなあ。あはは。