コンタから最後の挨拶

留学総括に変えて


みなさまご愛読ありがとうございました。

コンタは無事、4年間の杭州美術学院における留学を終え、現在帰国、日本の大学院をめざしひきつづき修行中です。少しでも当時まだ情報のなかった中国留学について情報のたしになれば、とおもったのですが、実際、中国で当サイトを見た、という後輩がいたりしてビックリしたこともございました。その役割を終えたとおもうので当サイトは本年11がつをもって閉鎖いたします。最後に総括、というか中国留学についてまとめてみました。(2002・10・5コンタ)

 

(1)  留学の動機 これといった動機は無いのですが、人に訊かれると、(縁)があったからと答えるようにしています。私は都内の高校を二年生で中途退学しました。学校を辞めたあとはふらふらしていたのですが、在学中から通っていました美術の予備校には相変わらず通っていました。しかし大学受験資格が無いので、大学検定試験を受験してそれに合格し、いよいよ受験か!という時に、アルバイト先の画材店で中国の大学の先生に出会いました。そのころは中国語など何もわからなかったけれども、この先生のいる学校にいってみたいなという気持ちが沸いてきて、その日家に帰って決心しました。これが動機と呼べるのかどうかは分かりませんが、いきさつはこう言うことです。

 

(2)  留学前の準備期間、その国の言語の勉強方法 準備で一番大事なのは、決心だと思います。出来ることなら、自分で、学校を探して、自分で願書を書いてやることです。そう言うことができないと、最初から他力本願になってしまいます。語学の勉強は、現地に行ってからなんとでもなりますが、(ぼぽもふぉ)ぐらいきちんと言えないと、相手に失礼になるとも思いますし、それくらいの準備もしないようではその後の発展も望めません。

 

(3)  学校生活(授業の様子、外国人・日本人の割合、   その国の学生との交流等) 私のいた学校では、授業内容は学科によって大きく違います。学生たちの専門が美術ですから、言葉の授業は一切ありません。できるのが当たり前というのが前提と学校側は言いますが、個人面談などは無いので、結局できるふりができれば良いのです。 書道や中国画など、留学生の数が多い科では留学生の教室が設けられています、留学生同士で和気藹々とやっていて楽しい雰囲気ですが、中国語の進歩は望めません。 本当に中国語をやりながら、絵もやりたいというよくばりな人は、中国人学生と一緒の教室を希望しますが、実力に差がありすぎて、劣等感を感じて、めげてしまう人もいます。なにせ学科によっては倍率100倍を超える難関を突破してきている人たちですから天才児ばかりです。 中国人全学生は、1500人くらいで、留学生全体の数は80人程度だと思います。約15人が日本人で20人が韓国人、台湾人が10人、あとは東南アジア諸国、ヨーロッパ、アフリカです。アメリカ人は殆どいません、5年間に3人くらいでしょうか? 中国人学生との交流は、できる人とできない人がいて、できる人のほうが少ないです。留学生が多いので〈他の大学だともっといますが〉その中だけでやっていけてしまうからです。せっかく中国まで行くのですから、部屋の中で参考書を読んでないで、留学生楼であやしげな中国語をしゃべってないで、その国の友達と外に出た方が楽しいと思います。

 

(4)  宿舎、アパート 留学生楼があります、8割はそこに住んでいます、今は学校を立てなおしている時期で特別ですが、普段は学校の敷地内に寮もあり便利です。アパートを借りる人もいますが、孤立しやすいので、寂しいです。お勧めは中国人のクラスメートと部屋をシェアすることです。中国は個室がたくさんあって、真中にリビングという形の家が多いので、シェアといっても個室は確保されています。こちらの方が留学生楼に住むよりも住居費は安いです。

 

(5)  食事(ベジタリアンの場合等) 食事は何でもあります、ただ、中華以外の物を食べる時はお金が高くつきます。 ベジタリアンの人は、野菜だけ注文すれば良いし、お店の常連さんになり言葉ができるようになれば、お店の人が親切心で改良してくれたりもします。

 

(6)  生活費(お金の送金方法・管理方法等) 基本はトラベラーズチェックです。一番安全ですし、どういうふうにも使えますから。お金は自身が来た時に使用した、トランク〈かぎがかかるから〉に入れておくのがかなり安全な方法です。トランク丸ごと盗まれたら、その学校はかなり治安が悪いということなので、学校の変更を考えた方がよいと思います。 お金の送金は、いろいろな方法があります。一つは、中国で「中国銀行」の口座をひらくこと。もうひとつは、シティバンクなどに口座を持っていること。ただ、シティバンクは大都市にしかありませんので、小規模な街に留学する方には不便です。ほかにも、VISA,やMASTARなどのカード会社のカードを使ってお金を下ろす方法。これは機械によって相性があるので、、これだけしか準備をしていないと厳しいですが、これもあると便利です。

 

(7)  日本からもっていくと良いもの 小学館の辞書、ノート型パソコン、NHKラジオ中国語講座のCDつきの4月号〜3月号まで←最良の教科書だと思います。カメラ、先生や友達の住所録、 (

 

8)  保険・医療・予防接種・HIV検査 いりません。怪我しやすかったり、不安があったら加入すればよいと思います。個人的にはご自身が普段から飲んでる薬くらいでしょうか、必要なのは。 HIV検査は学校に書類を申請する時にチェックがあると思うので、渡航前に受けます。 (9)  現地での各種相談先 日本大使館か領事館。近くの大都市に新聞社の支局があるならそう言うところの住所、電話番号くらいは何かの時に役に立つかもしれません。

 

(10) 治安 深せんはデトロイトより殺人事件の発生率が高いそうですが、そう言うところでもなければ、全体に安全だと言えます

 

(11) ・u條w校到着後の登録手続き、在留手続き (12) 学位取得 本科、研究生を卒業すればもちろん取得可能ですし、北京の大学のいくつかは日本の大学の卒業と同等です。学歴だけだと日本ではあまり役に立ちません。

 

(13) インターネット、E-mail パソコンをお持ちの方でしたら、自宅に電話線を引いたり、ADSLを引いたりすることは可能です。電話線は960元で〈1万3000円くらい?〉これはデポジットみたいなシステムになっており、1年以内に返すといくらキャッシュバック、二年以内ならいくら、3年目以降は無かったと思います。

 

(14) 帰国後の進路 帰国後の進路はそれぞれですが、就職することはもちろん可能です。日本の大学院に行くことも可能です。しかし、どちらにしろ「え、中国の大学に行ってたの?」といういぶかしげな顔をされるのが現実なので、それに負けない、語学力、技術、人脈などを大学に在学中に身につけなければ、帰国後も職は無いです。

 

(15) 後輩へのアドバイス 最初にも少しお話しましたが、私は日本にいる間は高校中退の不良にもなれない、働く気も無い、だめな男でした。私はたまたま日本人だったので、お金を払って、中国の美術界のトップこうにしんしゅう生として入学することができました。それから1年間、掃除、洗濯などという基本的なところから学びました。行く前は語学も0に限りなく近かったけれど、むこうではそれで生きていけるはず無く、必要に迫られて覚えました。友達もいなかったから、寂しくて必死で中国語を覚えました。好きになった女のこに振り向いてもらいたくて、辞書を食べる勢いで勉強しました。全部自分の為にやりました。僕の留学は、すべての事から逃げてきた僕に真正面から向き合うことを教えてくれました。 もちろん皆様は僕なんかよりも優秀な方たちだと思いますが、僕が言いたかったのは、留学で人は変わりますし、変われます。楽しんできてください!